1975年以降、歯科医学はめざましく進歩したにもかかわらず、国民の口腔健康状態は良好ではありません。8020運動(80歳で20本の歯を残す)が提唱されながら、現実には50代で20本、70代で10本、80代で4本の歯しか残っていません。その理由は?
それは予防歯科や定期検診の重要性を、歯科医師や歯科衛生士、あるいは患者さんや国民が正しく理解していなかったからです。歯科医師はむし歯や歯周病などの治療のみに専念し、治療後の予防管理(ケア)をおろそかにしていました。患者さんも再び痛みなどの症状が出ない限り、通院しないというのが一般的でした。その結果、”歯科医院は痛い治療をされる怖い、嫌な場所”と敬遠されてきました。しかし、この”痛い治療”を受けなくてもすむ方法があります。それは痛いところがなくても定期的に来院することです。そうすれば、むし歯もできないでしょうし、歯周病も進行しないでしょう。
たとえ、むし歯があったり、歯周病が進行していたとしても、病気の程度が軽いわけですから、いわゆる”痛い治療”を受けることはないでしょう。とくに、歯科治療は怖くて苦手という方は、ぜひ半年に1度は定期検診を受けることをお勧めいたします。したがって、これからの歯科医院は治療中心ではなく、予防歯科中心の診療体系が必要になります。そのためには、患者さんのお口の健康状態を正確に把握する必要があり、当院では歯科衛生士を担当制とし、患者さんの虫歯予防、歯周病予防に全力で取り組みたいと考えております。
院長 松野 浩宜